2001-02-01から1ヶ月間の記事一覧

最近思ったこといろいろ

65591少し前のことになるが、王将戦第5局の△7五桂までの投了図は見事なほどのきれいな形だと感じた。形を意識して作るということはあまりしない棋士の私なら、もう少し指して形を悪くしてしまいそう。本日は大阪スポニチの白石記者より、観戦記掲載予定情…

棋譜並べ係?

65149午後より連盟。棋士室にて、内藤九段と中田章道六段が盤に並んだ詰将棋を前に、詰将棋の話をされていた。詰将棋作家どうしの、むずかしそうな話で、あまりうまく詰将棋を作れない私には、とても高度な会話に聞こえた。やはり詰将棋作家の浦野七段の姿も…

決勝収録

64433収録開始前の棋士室。読み上げの古河女流初段、司会のNHK村上アナほか、関係者多数でにぎやか。最近の棋譜を並べようと駒箱を開ける。公開録画の決勝で、のちに後手 となる棋士(変な表現だが、一部のわかる人には、わかるだろう)(笑)が親切にも、後手の…

録画を公開するという矛盾 2.

さて、こうなると、私のようなホームページ運営者はたいへんだ。録画を公開されたという矛盾のあおりを少しうけるかもしれない。アナウンサーの最初の説明をたまたまトイレに行っていて、聞いていなかったファンが、うちのけいじばんに「本日の対局は素晴ら…

録画を公開するという矛盾 1.

63819月曜日に○○と○○のNHK杯の決勝戦が関西将棋会館で、公開録画される。公開するのにもかかわらず、対局者の名前は知ってはいるが書けない(笑)どちらが優勝するかとか、どんな戦法になるかということ以外にも注目していることもある。恐らく、公開録画の司…

棋王戦二局

63811共同通信社主催 第26期棋王戦第2局 羽生棋王ー久保六段は羽生棋王が勝ち2連勝。同じ日に関西では、次の第27期の予選、藤原五段ー開原アマ名人戦が行われていた。棋士室には、その途中までの棋譜が、タイトル戦の棋譜と並んでおかれてあった。20手目ぐ…

検討と感想戦

63096本日は会議。東京からNSN社長の鈴木七段も出席。会議の途中に、公務があり、残念ながら途中で席をはずす。夕方。ある棋士の実戦より、かなり難解な局面の検討。淡路九段、南九段、木下七段、浦野七段、畠山鎮六段、平藤五段、対局の夕食休憩中の谷川九…

ファウルフライ

62504数日前の発売だが、週刊現代の連載ノンフィクションで江夏豊選手のオールスターでの9連続三振の話が後藤正治さんによって、書かれていたのでとても興味深く読む。1971年のオールスターにセリーグの投手部門第一位で選ばれた阪神の江夏投手は試合前にス…

新四段おめでとう

62170「第28回三段リーグ16・17回戦が20日に行われた。これまで首位だった橋本三段と佐々木慎三段が連勝し、競争相手が敗れたため、最終日を待たずして、両者の昇段が決まった。 」↑将棋連盟販売課、 デジタルショップ メールマガジンより… (新刊)横歩取り△…

マラソンと短距離

61320マラソンを走るのと、100mを走るのとでは、同じ走るというのでもずいぶん違う。マラソンは、誰にでも走れるものではない。マラソンでトップ争いをずうっと続けて、競技場勝負になった時、100mまの時の双方のタイムなどは、まるっきり関係ない。勝負が…

王将戦第5局も期待通り?の四間飛車

61075最近けいじばんに書いてくださった方もいたので「さるさる日記ランキング」というのをさっき見てみた。どう見ても昨日の来客数343人と書いている。きのうは休んですみませんでした。m(__)m 一日休むとまた長いのが書きたくなる(笑)********************…

無理せず休む

60574 だいたい2日ぐらい続けて長い文章を書くと3日目ぐらいには短い文でさえ書きたくなくなることが時々ある。 そういう時でも無理して書くということは何度もしたが、あまり精神的にもよくない。だから今日は何も書かないことにする。Copyright (c) 2001…

指導対局 三面指しのひとこま

60280黙々と黙って指して、感想戦をしないのではあまり面白くない。対局中でもいい手を指された時は、「なかなかいい手ですね」と言うことも多い。感想戦も好きだ。右端に二枚落ち二歩突っ切りのご婦人。中央には二枚落ち銀多伝好きの常連のおじさん。左端は…

大詰め

59738夜9時より連盟。最終局のひとつ前のB級1組とB級2組の順位戦。毎日新聞の将棋担当の山村記者も本日の結果によっては昇級者が決まるとあって大阪に来られている。何度も対局室へ往復されては、棋譜の情報を持ってきてくれる。観戦記の掲載予定の情報の提…

ごみ箱

59158今日はいろいろといらないものを捨てたのでそういう話…windows のデスクトップ上には、「ごみ箱」というのがある。日常生活では、いらないものでも、もしかしたらこれはまだいるかもしれないと思って迷った末に置いておくということはよくある。でもこ…

すでに終盤だったので驚く

58548本日よりの棋王戦第1局。はじめてインターネットで進行を見たのは午後2時半ごろ。局面を見て驚いた。もう終盤だったから。一日制で持ち時間4時間とはいえ、駒組みの終わり頃だという時間帯にこの激しい局面とは…。どちらかが一方的に勝ってしまって、…

短い話いろいろ

580863時ごろより棋士室。 有吉九段対杉本六段の練習将棋が何局も続いている。最近勝ち星を重ねられて1000勝まであと2勝のはずの有吉先生は今日もたくさん将棋を指されている。時々降りてきたC2の順位戦の対局者が、「まだずうっと指されているのですか?!…

知ってるつもりを見て…

57330昨日の日本テレビの知ってるつもりのビデオを先ほど見た。あの羽生ー村山戦のC1の記録係はきっと畠山成現六段だろうとか、確かに光速と高速は見事に間違えているなぁとか、肩だけ確かに映っているなぁとか、この盤面の△67の桂馬は少し不自然だけれども…

感想を聞かせてもらう嬉しさ

57021最近自分の解説した解説会の感想とか、銀河戦の解説や対局の感想等をけいじばんに書いて聞かせていただく機会がたくさん増えた。率直に言ってこんなに嬉しいものとは思わなかった。さすがに、もう少しファッションをこうしたほうがいいのではないかとか…

囲碁将棋チャンネルが映るように…

566938時からテレビ観戦。前は映らなかった囲碁将棋チャンネルが数日前より棋士室で映るのだ。スポンサーでもあり契約先でもあるサテライトカルチャージャパンの作った番組、銀河戦も講座も、いっつしょーたいむも、「名勝負の解説 灘蓮照九段編」(神崎の解…

「日記行きやなぁ」…という話

56135午後より連盟。王将戦第4局の中盤の検討。どちらがいいのかさっぱりわからない。17時よりの大盤解説会。神吉六段解説とあって椅子が足りないぐらいの大入り。会場をのぞくと、見覚えのある顔発見。影の管理人のKeyさん。神吉ファンとあって今日は見…

封じ手予想

55689王将戦第4局の封じ手予想 ▲3六歩Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki↑こんなのはいらないか(笑)

左ききと左右反転

55530左手で将棋の駒を持つ棋士は案外多いような気がする。名前をあげればきりがないので省略するが、あの人もそうだし、この人もそうだしほかにもいっぱい。世の中には、たまたま右利きの人が多いというだけで、左利きの人は少し不便なこともなにかとあるは…

升田幸三実力制第四代名人

55161奨励会三段の時に並べた升田幸三全集の中に、一局だけ再び並べてみたい将棋があって並べてみた。昭和60年くらいの本で朝日新聞社から出た全集で全五巻。画期的な新手や新構想をいくつも指されたのだが、その当時は理解されずに、何年も経ってから後の…

2月から3月はたいへんな季節

54787対局。順位戦。対局前に昨日のA級谷川−青野戦の観戦記だった加古さんと棋士室で会う。「きょうは何の対局?」「はい。順位戦です」「それは大変だ」それから5階対局室へ。途中、109分考えて苦心の勝負手。日付が変わる少し前、敗れる。ほんとうに大変だ…

主催新聞社名の表示

54030昨年年末から、今年にかけて、トップページに自分が解説するタイトル戦の大盤解説会や、指導対局の予定について表示するようにしてみた。でも、最初はそういうふうに自分の関係する行事の予定は、あまりしてはいけないのかと思っていた。今は逆にそうい…

竜王戦 もうひとつの感想戦

53573先ごろの竜王戦で読売新聞社が第5局よりインターネット中継をされたことについての興味深い文章がふたつ。ひとつめは近代将棋3月号の読売新聞の将棋担当者の小田尚英さんの「7番勝負を終えて」*今期はあきらめかけていたところを、挑戦者の羽生五冠…

競争の原理

53254棋士室にて、ある奨励会三段が月刊誌のあるコーナーの詰将棋を解いている。私もその問題の前まで解いていたので、進行度がちょうど同じだ。ふと思いついて、部屋の端と端で、私も同じ詰将棋を黙って解きはじめてみる。いったい、どれくらい解くスピード…

鑑賞なのか? 勉強なのか?

52746某所にて研究会。夕方近くより、やはり連盟。対局中の将棋を観戦しては、実戦ではとても指しそうになさそうな、派手な手をつぎ盤に並べて研究してみたり、昨日の将棋の対局者に感想を聞かせてもらっては、自分の実戦ではとてもできないような、ものすご…

スローペース

52237夕方、少しだけ連盟へ。3階の棋士室へ。伊藤博文五段対長沼六段戦の10秒将棋が白熱していた。指し手はもちろんのこと、両者のボヤキやつぶやきも面白く、横で見ている有森七段と、脇八段も盛り上がっている。その一局は長沼六段の勝ちだったようだ。…