短い話いろいろ

58086
3時ごろより棋士室。 有吉九段対杉本六段の練習将棋が何局も続いている。
最近勝ち星を重ねられて1000勝まであと2勝のはずの有吉先生は今日もたくさん将棋を指されている。
時々降りてきたC2の順位戦の対局者が、
「まだずうっと指されているのですか?!」と驚くほど。

木下晃七段が詰め将棋とにらめっこの最中。
「それ難しいですよね」
実は私も昨日考えていて、まだ解けていない詰将棋
「もし解けても答えは教えないでくださいね」とお願いして
横で練習将棋を脇八段に教わることに…。

5階から神吉六段が降りてくる。
詰将棋ですかー」
「そうなんだ。これがなかなかの問題なんだ」と木下先生。
それから三、四分後…
「ふむふむなるほど。こうやってああやってこうか。」
後から解きはじめた神吉さんが、かなり速く解かれた。
かなり速くて一同驚く!!
もちろん、その後木下先生も解かれた。

5階で対局中のC2順位戦を観戦。一局だけ脇システムの将棋があったので
さっそく、その進行を階下に持っていき、本家の脇八段に解説してもらう。
なるほど、なるほど。

杉本六段と夕食。
今年は福崎八段、中田章六段、杉本六段というメンバーで3月2日のA級順位戦最終局の解説会を開くそうだ。
杉本六段の地元の東海本部には、最近インターネットで将棋を指しはじめて、それから道場に通い始めたというお客さんもいらっしゃるそうだ。
「人間が前に座っているほうがやはり面白いと言ってますよ」と杉本六段。

(将棋に興味のない人がインターネット中継等を見て雑誌や観戦記を見るようになってほしいのと同様に)
インターネットで将棋を指す楽しさを覚えた人も、近くの道場へ通いはじめてほしいという話になる。

棋士室に戻り、快勝した棋士と、残念ながら負けてしまった棋士棋譜を感想つきで見せてもらう。

棋士室のテレビは御上段の真中の対局が終わったため、囲碁将棋チャンネルの「ITS SHOW TIME 」で昨年の女流棋士親睦会の模様が放映されていた。
なるほど。着物の女性がたくさん並ぶのは壮観。

当然のことだが、勝った人はニコニコしていて、負けた棋士はとても残念そうにしていた。
だが、感想戦が終わってからも敗因を追求しようとする姿勢はさすがで、見せてもらっているほうも勉強になった。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki