西川八段の名解説再放送

午前10時前後だっただろうか。
abemaテレビの将棋チャンネルから、とても聞き覚えのある声が聞こえてきた。
聞き覚えはあっても、もう二度と生では聞くことのできない声の主。
今年1月に亡くなられた西川慶二八段だ。

2017年(平成29年)8月22日~23日の羽生王位-菅井七段、王位戦第4局。兵庫県淡路市ウェスティンホテル淡路」
先手の菅井挑戦者が、中飛車。羽生王位の向飛車に対して、飛車を2八に振り戻して中住まいに構えるという菅井七段の斬新な作戦の一局の二日目の中継の再放送。

副立会人で解説者の西川慶二八段が現地から淡路島のお話や現局面についての見解をかなり長めに現地控室から中継解説の映像。
▲4六歩の局面だった。
「とても丁寧な解説でしたね。」とスタジオ解説の阿久津八段と聞き手の和田あき女流。

お元気だったら、本日の12月6日はお誕生日で61歳を迎えられていた。
西川さんにご縁がある日にこういう放送が再放送されて、視聴することができたことは奇遇としか言いようがない。

熊野古道

有吉道夫先生と同じ修行時代を関西奨励会で過ごされた、灘門下の兄弟子の指導棋士和歌山県田辺市在住の前田造(はじむ)七段に電話。
有吉先生の悲しいお知らせをお伝えする。

関西奨励会入会も前田造先生が有吉先生より一年早いということで、今までにも思い出話をずいぶんと何度も聞かせていただいたりしていたからだ。
(「わしと有吉くんと市川くんの三人がだいたい同じで・・」)
5~6年前にも有吉先生ご夫妻で熊野古道を歩きに南紀にも来られたとのお話も、本日の電話で聞かせていただいた。

「5~6年前といっても有吉先生は80代ではないですか?」
(10年以上前のことを5~6年前と勘違いされているのかと思った)
熊野古道も観光コースによっては、バスがほとんどの所もあるから」
有吉先生より一歳歳上の、私の兄弟子に冷静に説明された。

昼過ぎから訃報に動揺していたが、この時だけはなぜか少し安心する。
【2022.9月28日15時半】

8月末研修会C1久保翔子さんと飛香落

8月末研修会C1久保翔子さんと飛香落
長手数双方秒読みが長く続き決め手逃すもののその後の立て直しと集中が素晴らしく下手勝ち
永く幹事や指導しているので好成績なことは成績表を見なくても感じていた
9月11日の例会で12勝4敗の成績でB2への昇級
さらに強くなることは間違いないと感じた飛香落だった


西研修会B.Cクラス
https://www.shogi.or.jp/match//training/kansai_kensyukai.html

9月12日22時記

 

通算600勝(将棋栄誉賞)と中将棋教室講師助手

神崎健二八段、600勝(将棋栄誉賞)を達成

www.shogi.or.jp

8月2日の対局で、600勝となりました。

ほとんど同じぐらいの負け数。

 

数年前からの目標では、600勝に届くこと。

また、届いたとしてもその時に負け越していないこと。

このふたつが目標でした。よれよれで届いてホッとしています。

 

歴代の達成者は当然ながら偉大な棋士ばかりで、私は達成者の中ではワースト10にはいる成績だと思います。

王位戦の横山友四段との対局は序盤の終わりぐらいにうまく指されて、戦いが開始した

ところでは、負けパターン。

中盤では少し横山四段のほうに攻め急ぎがあったみたいですが、こちらは居玉でとても怖い形。まだまだ神経の使いそうな局面で、こちらの嫌がりそうな手を追及されずに、形勢を悲観されていたように感じました。

思わぬ63手での短手数の勝利でした。1963年生まれの58歳が58人目の将棋栄誉賞となりました。

58と63という数字に縁を感じました。

納得できる対局内容の回数も減り、成績も決して良くないこと、自覚しています。
反省ばかりです。

お祝いのメッセージなどを頂戴した方々ありがとうございました。

マイペースで盤上も盤外も工夫して修正しつつ継続して行きたいと思います。


本日8月3日は関西将棋会館の移転先の高槻市のおとなりの島本町に行ってきました。

伝統文化将棋教室として、島本町では将棋教室や将棋大会、中将棋教室を以前より開いていただいています。

今回はひとりの中将棋愛好家として、中将棋連盟の教室講師の助手として小学生や高校生と楽しく過ごしてきました。

将棋教室が行われている横で棋士なのに将棋を指さずに帰ってくるという珍しい日です。

12×12の92枚の将棋ですが、まるで無関係の趣味ではなくて、本業に良い影響を与えてくれている趣味です。

かなり中将棋が強い人でなければまず指せない、角二枚と龍の二枚替えの複雑な手順を高校生(中学生?)に発見して指されたのが、本日のとても嬉しかったことのひとつでした。

【2022年8月3日20時半 記】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとした柔軟な工夫

一局終えた後に、そんなに、ものすごい妙手でもないのに、さらに柔軟な考え方をすれば、自分でも指すことができた工夫の一手というものが、終局後に気が付くことがよくある。
また、局後に気が付いたのにも関わらず、その次の機会にも見過ごしてしまうことも少なくない。

 

一局指したというわけではないが、昨日の仕事でもそういうことがあった。
次に依頼されるかどうかわからないし、依頼されるとしても数か月後になる。
もしこの先に依頼されたとすればの話ではあるが、その時には柔軟に考えて工夫して、見過ごさないようにと、今回のことは気に留めておきたいと思う。

順位戦最終局とその対局立会人

昨日3月8日にはC級1組最終局が指されて、本日はB級1組最終局。
そして明日3月10日水曜にはC級2組順位戦最終局。
関西将棋界会館では12局の対局が予定されている。

関東に比べて対局室の少ない関西でこの12という数字は決して小さくない。
この日に備えて、1~2か月前から、盤や駒の用具のメンテナスして、傷んだ盤や駒台の補修を経て10日を迎える。

1月ぐらいに、「もし引き受け手が少なかったり、私でも役に立つと判断されたならば、この12局を無事に行うお役に立てるかもしれないので一応日程は空けておきます。」
・・・ということを事務局には伝えていた。

1週間ほど前に依頼があり、関西将棋会館での9日C級2組順位戦対局立会人を担当することになった。

何も問題や困ったことがなければ、それはそれで一番良いこと。

ただし、携帯機器、マスク、タブレットの二局同時記録など、数年前では想像もつかなかったいろんな諸問題がこの数年生じている。
何かあった時にあたふたするのではなくて、これらのことについての厳格な判断基準をあらかじめ持ち、準備もして危機管理対応するといったことも、この職務をまっとうするには最近では必須ということになってきていると感じている。

対局立会人を何度もしているが、いつも時々脇謙二専務理事が控室に現れて、対局の進行を見守ったり、取材記者と雑談されたりしながら、私たち以上に、対局している棋士、取材記者、カメラマンはじめ多くの人々の仕事を見守られていることも、ここに付記させていただく。

 

推敲を遂行

夕方。

B級2組順位戦最終局の進行を見て、興味ある戦法の局面を考えてみたりする。

 

自然で形の良い詰将棋を創るのはなかなかうまくならない。以前創っていた詰将棋の駒数を減らしてみて推敲する。
うまく減らせたと思ったものの、真剣に余詰を調べてみると、二枚龍で左下まで追っかけまわして20手~30手ぐらいの余詰があった。

がっかりする。盤上の駒数をギリギリまで減らすのは難しい。創りはしたものの同一作や類似作があるような気がして、いつも不安になる。