知ってるつもりを見て…

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昨日の日本テレビの知ってるつもりのビデオを先ほど見た。
あの羽生ー村山戦のC1の記録係はきっと畠山成現六段だろうとか、確かに光速と高速は見事に間違えているなぁとか、肩だけ確かに映っているなぁとか、この盤面の△67の桂馬は少し不自然だけれどもどこかで見たことがある将棋だなぁとか。

先崎八段の「村山くんからお兄さんの結婚する話を聞かされた時の心境を聞かされた時のエピソード」を私が放送で聞いて(表現下手でわかりにくくて失礼)
さっき思い出した話を少し書いてみようと思う。

研究会用のアパートの引越しを手伝って荷物を車で運んだり、
車で連盟に行ったときにどうせ帰るついでだからとアパートの前まで送っていったり、私の運転する車に何度か村山くんは乗ったことがある。
「車っていいですねぇ〜」
「なんで」
てっきり病気でも歩かなくていいからという答えを予測していたのだけれども。
答えは違った。
「車だったら、音楽も音を大きくして聞いてもまわりに気をつかわなくてもいいし…。」
「僕も免許とろうかなーっ」
最後のひとことはとても冗談には聞こえなくて、ほんとうにまじめそうな顔していて自動車学校に通うのかと思ったほど。

ほかにも、「神崎さんはいいなぁーっ」というようなニュアンスのしゃべり方をすることは時々あった。
後から思えば、あの時はこういうことを言いたかったのかとか、こういう健康状態であんなことを考えていたのだろうなぁ〜と、いろんなことをまた思い出した。

番組の作りかたとしては、雑なところもいくつかはあったものの、なかなか良かったのではないかという印象。
たぶん棋士関係者では、もっとも村山くんの気持がわかってあげれるであろう、石橋さんがゲストとして出演されていたのもとても良かった。

今までの番組等でもそうだったが、やはり番組の終わりごろにはとても悲しい気分になった。
合掌。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki