録画を公開するという矛盾 2.

さて、こうなると、私のようなホームページ運営者はたいへんだ。録画を公開されたという矛盾のあおりを少しうけるかもしれない。
アナウンサーの最初の説明をたまたまトイレに行っていて、聞いていなかったファンが、うちのけいじばんに
「本日の対局は素晴らしかったですねぇー。優勝者の○○さんのこの妙手には、感動しました。準優勝の××さんの頑張りも素晴らしかったですねー」
とまるで何の悪意もなく、書いてくれたファンの公開の対局の感想を、
涙を飲んで、削除しなければいけないからだ。
それとも、固有名詞をすべて伏字にして、書きなおすという作業をするか、どちらかだ。

果たして、公開録画の後、その結果がインターネット上に流れてしまうかもしれないという矛盾に、テレビ局側と連盟は、どう対応するのか?
もちろんそういうことも考えての、決勝の公開だろうけれども、興味深い。

誤解のないように、念を押しておくと、そういう矛盾をかかえながらも、関西将棋会館で初の決勝を公開で録画するという、試みをするということは、とても意義あることだし、テレビ局関係者、連盟関係者、対局者の協力なしではとても実現できない、企画だとは思うし、それを楽しみにしているファンも多いはず。
ほかの公開対局等でもそうだが、いろいろなことが公開されたり、情報の伝達が早くなればなるほど、見に来られるファンの方々の、マナーやモラルもだんだんと大事になってくるし、これからもドンドンとそういう方向に進むだろう。

もちろんマナーやモラルが悪い人が多ければ、公開されるという回数も減るたろう。
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