左ききと左右反転

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左手で将棋の駒を持つ棋士は案外多いような気がする。
名前をあげればきりがないので省略するが、あの人もそうだし、この人もそうだしほかにもいっぱい。
世の中には、たまたま右利きの人が多いというだけで、左利きの人は少し不便なこともなにかとあるはず。

少し話はそれるが…
振飛車という局数の少ない、まだまだ定跡の発展していない戦法がある。
なにしろ経験が少ないので、局面を見ただけで、どちらが作戦勝ちかわかりにくい。でも、どちらかが矢倉に囲っている時などには、とっておきの方法がある。

それは、盤面の左右を入れ替えてみるのである。
そうすると意外と感覚的にわかりやすかったりすることもある。
居飛車の時はかなりの悪型とも言われる「壁銀」にどっちもなりやすいのが不思議だ。

右利きの人でもこうすれば脳の働きが良くなるからといって、わざと左手で駒を持っている人を見かけたこともある。

飛車と角を最初から反対に並べて、何局か指してみたらたぶん相振飛車もうまくなるだろうし、脳の働きもよくなるような気もする。
でも、あまりやると何か別の弊害とかも出てきそうなので、一度やってみようとは思っても、なかなかほかの人に言い出せないでいる。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki