ゴキゲン中飛車考.

ゴキゲン中飛車は、振飛車党の棋士にも、時々居飛車党の棋士にも指されている人気の戦法。居飛車側の有力な指し方だけでも、いくつもあり、そのどれにも対応できる柔軟さも必要な戦法。

今年になってから見たゴキゲン中飛車棋譜で、一番印象に残った一局は、やはり羽生二冠(当時)―久保八段戦の2月のA級順位戦である。
何人かの棋士で検討していて、「この指し方で振飛車がうまくいくんやろか?」と話していた所、久保八段の飛車がわざと死にそうな所へ移動。飛車の頭を連打する妙手順が出た。もちろん、誰も気がつかなかった。

昨日の名人戦第4局は、駒組みから、仕掛け、指しやすくなってからの手順から終局まで森内名人の完璧な順が続いての全く隙のない快勝で3-1。
2月のA級順位戦とは、また違った意味で、やはり印象に残った。

また、きっと中飛車を好む棋士によって改良されたり工夫されたりしてゆくのだろう。

Copyright (C) 2005 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>