相振飛車のような相居飛車

昨日の水曜日は対局。
王位戦一回戦で杉本六段と。
台風に備えていつもより早めに関西将棋会館に。
棋士室では、昨日C2の対局だった安用寺四段や、片上四段や、山本四段らが昨日の対局のいろんな棋譜を検討していた。
<img src=http://k2rokudan.cool.ne.jp/img/041020.gif align=left>
私は先手となり、お互いに相手の出方をうかがうような手順を経て相矢倉模様に。
杉本六段は、振飛車中心なのだが、図の局面のような矢倉戦もうまい。
後手の囲いが美濃囲いで角の転換を急いでいるのが後手の工夫。
対局中は、局面を時々左右反転させてみて考えていた。
振飛車戦でよく見られる美濃囲い対矢倉の局面なのである。
よって杉本六段の相振飛車の著書にも出てきそうな局面でもある。
作戦はあまりうまくいっていないと思っていた。

図から△9五歩▲同歩△9六歩▲同香△9五香▲同香△同角と実戦的な香交換をされる。
やむなく▲9六歩と打ってから、▲3五歩△同歩▲4五歩と反撃。
あまり自信なかったのだが、その後数手進むと、自然にこちらの駒が働くような方向へと局面が進む。

その後も急所で腰を落として落ち着いて考えることができた。
最後も25手詰がかなり正確に読みきれていて勝ち。

感想戦終了後、竜王戦第1局(渡辺六段勝ち)の棋譜を並べて、杉本六段と記録係の三人で夕食。
奨励会の話、学校の話、女流棋界の話等…。
台風の風は強かったが、電車は動いていて無事に帰宅。
Copyright (C) 2004 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>