棋譜並べ係?

65149
午後より連盟。
棋士室にて、内藤九段と中田章道六段が盤に並んだ詰将棋を前に、詰将棋の話をされていた。詰将棋作家どうしの、むずかしそうな話で、あまりうまく詰将棋を作れない私には、とても高度な会話に聞こえた。
やはり詰将棋作家の浦野七段の姿も少し見かける。

最近の大阪の棋譜を並べていると、となりで練習将棋を指しているその棋譜の対局者がいろいろと感想を聞かせてくれる。

それを聞いて、内藤先生がその盤の前に。
終盤のいろいろな変化や、終盤の感覚や考え方について示してくれながら、いろいろと検討。私も意見を述べての研究を少し。

しばらくして、内藤先生は仕事の時間になり、仕事にでかけられる。

次に、最近の東京の棋譜をならべはじめる。
仕事を終えた阿部七段がその盤の前に。
何局か、いろいろな意見や考えを聞かせてもらいながら並べる。後手の駒も動かしてくれる。いつもはっきりとした意見を聞かせてくれるので聞いていても気持がいい。

そういえば故村山九段も、人が棋譜を並べている時に、すでに自分では答を出している質問をしてみて、並べている人を試してみたりとか、よくしていたなぁ。

並べはじめた途端に
「いやー。かんざきさんに並べてもらうのを待ってたんですよ―。自分で動かすと手が疲れるし…」
とニコニコ笑いながら、横で見ている風景が何度もあったのを思い出す。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki