煙詰解き 気分良し

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最近長編の詰将棋をあまり解いていなかったので、
煙詰というただし書きのついていた詰将棋が2問ならんでいるうちの1問を解いてみる。
作者がやさしく作ってくれているせいか、次から次へと、気持ちよく駒が消えて詰み、気分がすっきりする。
問題は手数の割にはかなり易しいが、しかし、かなり難しい条件もみたしている作品という印象。この1問を解いただけにでも、その作の載った、詰将棋パラダイスを購入した甲斐があるというもの。

谷川浩司さんは、将棋世界詰将棋サロンの担当欄に
「難解な詰将棋を解いた時に得られる達成感は大事だし、私達プロ棋士は数十年勉強を続ける必要があるので、毎日新鮮な気持ちで盤に向かうためにも、色々な事をバランス良く手掛けるのが良いと思っている。」
と書かれている。
私の場合、難解でなくとも、解後感のいい長編の詰将棋を時々鑑賞することも
気持ち良く盤に向かうための方法のひとつでもあり、今年の年鑑のアンケートの
「これから始めたいこと」には「長編詰将棋の鑑賞」と答えた。

また、先崎八段も最近の文春のエッセイの中に、
「素晴らしい趣向や、新手筋に名の残る詰将棋作家を尊敬していて、そういう大作家と初めて会った時は緊張した」
というような内容の文を書かれていたが、まったく同感である。

夕食後、その隣の問題にもチャレンジしてみることにしようかな??
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