見かけと実際との違い

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夜より連盟。B1とB2の順位戦
順位戦は今年は今日で最後。いや、今世紀最後かな?

深夜1時すぎ・・・・
田中魁九段ー有森七段戦の感想戦棋士室で行われている。
途中の控え室の研究でも、両対局者の形勢判断も有森七段の勝ちというものだったが、いざ最後の寄せで勝ちに行くとなると、詰めろ逃れの詰めろや、受けの妙手が出て、見かけの10倍くらい大変という将棋。結果も田中九段の逆転勝ち。
ほかにも対局を終えた阿部七段や、浦野七段も検討に加わるが、見かけより難しい将棋なので皆、意外そう。

五階へ上がって見る。最後に終わった小林八段ー井上八段戦の感想戦の最中。
これまた、相穴熊で、駒得だった井上八段が有利という検討だったのだが、見かけよりも、はるかに難しかったようで、結果は小林八段の勝ち。
穴熊特有の特殊な手筋が必要だったみたい。
感想戦の途中に現れた穴熊の専門家の神吉六段が的確な指摘。

実際に良いと思った局面でも、見かけ以上に難しいということを痛感した一日。
神崎健二(c)