命拾いからのNHK杯予選通過

知人から、NHK予選のことについてのメールをいただいた。
<A Href=http://www.shogi.or.jp/kisenhyo/nhk/58yosen/index.html Target=_blank>第58回NHK杯戦 予選</A>の表が連盟HPにいつの間にか掲載されているらしい。

私の参加したブロックは2月28日。
快勝を続けて予選を通過している棋士もいるようだが、私の場合は全く威張れない内容だった。

予選までの一〜二週間、何度かの研究会でも決して好調とはいえず、逆転負けが多かった。その調子どおりの内容が予選の一局目。
10時から伊奈五段との初対局。形勢不明の局面から終盤で間違えて、ピッタリとこちらの玉が詰まされるような配置。秒ヨミに追われた伊奈五段が詰まし損なって拾い勝ち。

銀河戦本戦で自玉の即詰みを二局続けて逃れて勝った話が、近代将棋に載っていたことなどを思い出しながら、一度討ち取られているはずなのに、続けて指せるということはありがたい。のびのびと指そうと休憩中に思う。

二局目は午後1時から南九段との対局。南九段はここ数年の予選でもほとんど通過されているように思う。
矢倉模様となったものの機敏な駒組みからアッという間の作戦負け。理想形で攻められてやはり大苦戦。
粘っているうちに双方共に秒読みになり、詰めろ龍取りがまわって逆転勝ち。

三局目は午後3時から浦野七段との対局。三間飛車に振られての相穴熊。石田流に組まれてしまっては桂の働きに差がついて終わりと思ったので、▲5九角と引かれた瞬間に開き直ってあまり見かけないような仕掛けを敢行。
その後の数手で浦野七段に誤算があったようで、途中からはかなり差が開いて勝ち。

第57回のNHK杯本戦トーナメントでは、森九段の力強い四間飛車にねじふせられて大差で負けだったので、来期はもう少しまともな内容の将棋を指して一局でも多く指すことが目標。
Copyright (C) 2008 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>