邪魔ゴマ消去

18日は、関西将棋会館道場のアドバイザー棋士
この日は多くの方々に指導対局を申し込んでいただいた。
ありがとうございました。

その中の二面指しの時の二枚落ちの終盤戦より。

▲6三金に△8三玉の局面。

なかなか下手としても勝ちきるのは大変そうと思っていた局面。


ここで、▲4三桂成の捨て駒が好手。
上手からの△5七銀▲6九玉△4七銀成に対しても、
▲5五角という「詰めろ逃れの詰めろ」まで読まれて指されている好手。

実戦は△4九銀不成としたが▲4七玉以下下手の勝ち。
見事な邪魔ゴマ消去だった。

その後はB級1組の順位戦を中心に観戦や検討など。

淡路九段が控え室にいたので、囲碁将棋チャンネルで始まったNHK杯対局の懐かしい映像のお話を聞かせていただく。
「灘−真部戦で解説が原田先生やった」
「そのカードだったら、当時は若手のほうの真部先生の勝ちだったでしょう」
「それが灘先生が勝ちやったんや」

「そういえば、NHK杯では解説中の升田先生がトイレに行かれたという回もありましたよね。」
「その時はちょうど僕の対局の時やったんや。森けい二−淡路戦の準決勝やったんや」
「そうだったのですか」

思わぬところで思わぬ事実を知ったり懐かしい話を聞くことができた。

実戦では現れなかった感想戦でのテーマ図を、良い手はないかと並べて考えていると三〜四人の三段の奨励会員たちがいろんな意見やアイディアを提案して、一緒にいろいろと考えてくれる。
その過程や意見を聞き、検討するのもまた勉強になる。
ありがたいことだ。

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関西将棋会館道場アドバイザー棋士 11月2日金曜 11月22日木曜
12:30〜16:00 七段 神崎健二
http://www.shogi.or.jp/kansai/club/Dojo_conseill.html

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