真部八段の記録係の時の思い出

真部一男八段の訃報のニュースを見てビックリ。
最近、連盟HPにて休場されるということを読んだばかりなのに…。

4年前に、C1順位戦にて、四間飛車にて完璧に大差で負かされた一局を並べてみた。負かされるほうもあまりにも弱すぎて話にならない。

次に、旧関西本部にて、初めて、真部先生の記録係をさせていただいた時の棋譜を並べてみた。昭和55年10月3日「がんばれ新鋭戦」▲真部七段―△内藤王位。記録係は神崎1級。計算してみると真部先生が28歳の時の対局。
▲7六歩△3四歩▲4八銀という出だしの将棋。序盤で後手の内藤王位に見落としがあり真部七段が少し有利の局面が続くのだが、そこからの勝ち方が当時、とても印象に残った。
玉の遠くにいる金銀を戦いながら自玉に引き寄せてゆく。大山流の手順。全ての駒を働かした指し方で、今並べてみても本格的。

この日のことで、今でも覚えていることがある。
私の隣で記録係をしていた友人の奨励会員が、こう言った。
「真部先生ってほんまに男前やなぁ。記録しながらずうっと見とれてしもたわ。」

真部一男先生のご冥福をお祈りいたします。
Copyright (C) 2007 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>