苦戦の時の戦いかた
好手や新手も何手か指されている。
しかし‥。
見落しや悪手の連続で形勢を損なっていて、戦力ダウンしているのに、戦力補充も行なわず「全く何の問題なし」
数手先や現局面がピンチなのに、10手先20手先のために、必ずここはこうしなければならないという「意地の維持」
棋は対話というが、相手の指し手の手番を無視しての「二手指し、三手指し」
大局観が悪すぎるのか、それに気づいていてわざと、とぼけているのか?
苦しい時に我慢の手順を続けるのはなかなか大変だ。
悪手や疑問手や反則ばかりとりあげるだけではなくて、過去の好手にも目を向けなくてはいけない。
すべてのことはわからないが、二番目に長く対局室にいて、現在は別室へと席をはずしている対局者。
その実績や功績もとても大きかったのではないかと思う。
天来の妙手を狙って、奇をてらい過ぎて、とんでもない大悪手を指さないようにすることは、苦戦の時には特に大事なことだ。
自分の指した手を好手という人ほど、悪手や過去の敗局については反省しない傾向が強い。
謙虚さは常に必要だ。