感想戦と洞察力

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2週間ほど前の趣味のすごろく? の大会の感想戦をする機会に恵まれる。
その相手は、3ゲームともトップになって、1位通過したプレ―ヤ―。
私以上に詳細まで正確に記憶してくれているので、ほんの3分ぐらいの会話で
急所やどういう戦略だったかを理解。そしてやはり、うまいなぁ〜と思う。

感想戦のテーマは、同じテーブルにいた急所の物件を多数握った一見初心者風に見える人について…。

話は少しかわるが、たとえば将棋の指導対局を指す時には、少し駒組みをしているとだいたいの棋力とか棋風とかがわかることが多い。人によっては性格までも…。
そして、それによって上手側も指し手や戦法を変えてゆくことにしている。
たとえば、はじめて二枚落の指導を受けるために、定跡書を勉強されて▲4五の位を取られたかたに、いきなり△5五歩と突いて混乱させたりしないように…

だから、2週間前もどうもこの人は少し初心者風に見えるなぁ〜という感じがしている人がいた時も、その要領で観察してみた。
それにしては、決勝卓の席にいるし、時々上級者のようなこともしゃべっているので、(もしかしたらこの人は初心者のふりをしている上級者なのかもしれない)と 疑心暗鬼に…。
日頃の観察力についての自信が完璧に崩れる(笑)。

でも、結果的に1位通過された優勝者は、そのへんについて的確に分析されていて
落ち着いて、さらに冷静にその初心者風に見える人との交渉をうまくまとめて
安定した勝利。
そしてその初心者風の人も慎重なゲーム運びの結果2位になり、決勝大会へと進まれていた。

いつも落ち着かれていて、冷静に状況判断している部分について、私に欠けていること多いので、かなり見習いたいなぁ〜と感じている。

そして、そのことは趣味の世界だけでなくて、いろんな方面(職業、人とのつきあいかた、HPの運営についても)にも応用の効くことだと考えている。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki