戦法を超えた端歩に対する考え方

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本日の昼は、囲碁将棋ジャーナルを見る。
藤井九段による、棋聖戦第4局の解説。

佐藤王将の角換わりからの▲1五歩と位を取る指し方について
「この端歩は、どちらも角換わり腰掛け銀に組み合った時には大きく利いてくる。早くも序盤の勝負手。なぜかというと、持久戦になると端の位が大きいから、後手はそれをとがめる意味で必ず急戦を仕掛けてくるから。」
だいたい、そんな感じの解説だったと思う。

戦法は違えども、藤井システムの考え方とそっくり。

藤井九段が相矢倉の解説(南ー先崎戦だったかな??)するのも最近少し見たこともあるのだが、双方の駒組みに対する考え方を急所をおさえて明快に解説しているように聞こえる。
そのことと、相手の出方によって居飛車に近い感覚で攻める藤井システムとは決して無関係ではないと思う。

もうすぐ王座戦の挑戦者決定戦が、佐藤ー藤井戦で戦われるはずだが、その一局でも、端歩をめぐる複雑な駆け引きがあるはずなので楽しみ。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki