孫子とミニマックス法

孫子ゲーム理論などを少し読む。
ゲーム理論では、二人零和有限確定完全情報ゲーム(将棋もこの中に含まれる)の解は「ミニマックス法」とあった。
いったい、どんなものかと読んでみたら、
『想定される最大の損害が最小になるように決断を行う戦略』とあった。

ふだん、棋士が習性というよりは本能として皆おこなっていることだろうと思う。
攻めたいけれども、自陣が万全でないので、仕掛けを見送って、良い時期を待つ。成算はないが、もしうまくいかなくても、まだまだ勝負所が残っているように粘り強く戦う。

ミニマックス法の、「最善を尽くしながら相手の失着を待つ手法」
はるか昔の紀元前500年ごろの『孫子の兵法』は、最近のゲーム理論の研究結果と、共通する部分がいくつかあるという。

孫子』の中の戦うまでの準備や、戦う時の心構えや、兵を率いる将の注意点などを読んでいると、『○○ができていないのに××のような戦いかたをすると必ず負ける。』という表現もいくつもある。
読んでいて、自分のいくつもの敗戦での失敗を連想。
Copyright (C) 2010 Kenji Kanzaki