九枚落での指導など

小学校への指導日。
多面指しで九枚落ち。
九枚というと金が片方と歩と玉という手合。
取れる駒を取りそこなったり、駒の動かし方を間違えそうになったりするのだが、
何度か指しているうちに、少しずついろんなことを覚えていってほしいと願いながら指す。
途中で良い手を指した時はできるだけほめてあげるようにしている。

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<注 図面の設定のミスで上手の持駒の角と桂が脱落>
下手からの飛車がまわる手を防いで、△6七歩
それに対して一年生の少年の指し手は▲7八金
本筋中の本筋の好手。
指した本人もその手はとても良い手と言われても、どうしてなのかわからない。
でもわからなくても、こういう手を指してもらうほうもとても嬉しい。

終わった子が、もう一回、もう一回と指したがるのは当然だが、多面指しや口頭での指導に手が回らなくなるので、一手詰と三手詰の詰将棋をいくつか用意している。
一手詰の簡単なのは次々と解かれそうなぐらいの高学年の少年だったので、
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しばらくはおとなしくしてもらおうと↑の図の三手詰を出題。

これで少なくとも10分ぐらいはだいじょうぶなはず。

7〜8分後。何度かの試行錯誤ののちに、正解の金打ちを見つけてさらに、その先の変化も順番に調べて詰んでいることを確認してくれた。

まさか解けるとは思わなかったので、解いてくれた時は、解けたほうも出題したほうも、大喜びだった。
Copyright (C) 2008 Kenji Kanzaki
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