久々の棋王戦本戦

11日は棋王戦本戦で谷川九段との対局。
観戦記は野間俊克五段。野間五段に観戦記を書いてもらうのは初めて。
この日はB級1組順位戦の対局も4局あって、御上段から御下段・芙蓉の間まで張り詰めた重い空気が流れていた。

棋王戦本戦で指すのも、A級棋士と指すのも、谷川九段と公式戦で対局するのもどれもとても久しぶり。
何年ぶりか数えてみても、その間自分がいかに活躍していなかったことを痛感するだけなので数えなかった。
棋王戦は関西地区では京都新聞に掲載されているので、師範をさせていただいている道場や支部の方々や、師匠に縁のある京都にお住まいの方々にも観戦記を読んでいただけるのでありがたいことだ。

将棋の内容は、普通はこう指すところだけれどもそう指すとうまくいかない。
速球を投げられても三振しないように警戒していたところ凄い変化球を投げられて数手前からは予想もしていなかった局面が出現したりした。
取れる駒をすぐに取ったり逃げたりせずにほかの駒を攻めるのが正解というようなだいぶ不思議な将棋でよくわからなかった。

終盤の入り口から終盤にかけて急に一本道の手順になったのと、こちらはほとんど迷う箇所の少ない局面だったことが幸いして、うまく攻めが続いて勝ち。

まるっきり見当違いの心配をしたり、読みの穴なども少なくなく反省点もとても多い一局だった。
Copyright (C) 2008 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>