意外な結末と先見の明

森内王将への挑戦権を賭けた<A Href=http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/shougi/ohshou/ Target=_blank>王将リーグ</A>最終局は、羽生王位・王座の4勝2敗での単独挑戦が決まった。
間違いなく2〜3人のプレーオフとなると皆が思っていた。びっくり。

当日の金曜の夕方ごろは、東京から送られてきていた三局の棋譜のファックスを並べながら井上八段や藤原六段や安用寺四段ほか、数人で検討。

途中、練習将棋を指されていた有吉道夫先生が、練習を終えて帰られるところだったので、その中の一局から質問。
「この将棋は三筋で銀が交換された直後なのですけれども、形勢判断を教わりたいのですけれども、よろしいでしょうか?」
「うーーん。やはり、これは先手を持ちたいねぇ〜。後手のほうはまだ△8五が伸びていないのが先手にとっては大きいし、先手は次に▲3四銀と打ち込んでガリガリと行けるからねぇ〜。」
「どうもありがとうございます。」

「ところで、これは誰と誰の将棋なの?」
「はい。先手が谷川棋王で、後手が佐藤棋聖です。」
そして有吉先生は帰られた。

半分ほどは確信犯(?)で、矢倉戦で先手が三筋の歩を交換する将棋が、有吉先生がとても好きなのを知っていての質問だった。そしてやはり期待どおりの意見を聞かせていただいて満足。

有吉先生が帰られた後、その将棋は、その伸びていないのが大きいという歩が伸びて△8五歩〜▲3四銀と進行。やはり先ほど質問の時には、その局面の急所を一瞬で指摘されていたのだなぁ〜。
Copyright (C) 2004 Kenji Kanzaki