壁銀

241804
昨日は対局 王座戦 長沼六段戦

中盤の入り口で失敗して、まるで自信のない将棋だったが、夕休の後ぐらいからまあまあの形勢になる。
でもやむを得ず悪形になった自陣の壁銀が気になる。

終盤の勝負どころは2ヶ所。
いつもなら重く金を打つところを、なぜか軽く遊び駒の活用と桂を跳ねてしまう。
ひとつめの逸機。

なかなか読み切れず、1分将棋になる。
残りが少なくなってからひらめいた。
しかし、金を捨てるか銀を捨てるかが、どちらとも読み切れず。
秒ヨミの声聞きながら、金を捨てたが、敗因。
銀のほうを捨てれば、かなり難解な形勢で、少しだけ分があったみたいだった。
読みきれないながらも、たぶん詰まされそうと思っていた変化が、壁銀でもなかなか詰まなかったみたいだった。

形が悪くて、強く踏みこめなかったのだが、形は悪くても、なんとかできるような精神力を対局でも、日常生活でも、身につけたいものだ。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki