勝ち将棋の勝ち方

関西将棋会館道場で指導対局
その中から二枚落で銀多伝の一局。
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上手の受け間違いもあって敗勢。
何もしなくて飛車を成っても勝ち。下手玉は詰まない。
でも、下手の少年は一生懸命に上手玉の即詰みを考えている。
結局詰ますことはできなくて、必死をかけて下手勝ち。

でもこの局面で何とかして詰ましたいという気持ちは大事。

局後考えてみたら、即詰みはあった。
ほかにも詰みがあるかもしれないが、▲2一銀不成〜▲3二金以下17手で詰む。
八手ぐらい進めた局面で、
「この局面では即詰みに討ち取って勝ちたいだろうから、考えてみたら?」
しばらく考えて、見事に見つけてくれる。

こういうふうな考え方で指していると、自玉が受けなしで敵玉を詰まさなければ負けという局面でも、詰みを見つけることができる力が備わってくる。
Copyright (C) 2006 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>