同じ一局でも正反対の表現が載っている?

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今年も今日で最後…。

将棋世界2月号、順位戦の星取り表の下の文章を読む。
236ページ読んで、とてもビックリ!
▲伊藤能ー△長沼戦についての文章で
「▲5五銀と進み、有利となったが、このあとに攻め急ぎが出て好局を落としてしまった」
という文章があった。

当日、私も自分のコーナーのために、長時間取材して、控室でもかなり研究した。検討している人の評判も、感想戦の空気もそこに書かれていた内容とはかなり違っていた。後手良しの場面が続いた一局だった。

誰が書いているのかは知らないが、その原稿を書いた人のその一局に対する取材や印象がそうだったと言われてしまったらそれまでかもしれない。
でも、私が取材して同じ号の別ページの200ページに書いた文章については、まるで編集部に、無視されたような気分。

また、そのような書きかたを掲載することは、一日じゅう真剣に対局していた両対局者のどちらに対しても、とても失礼だと感じた。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki