もったいない話

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昨日は棋士室へ・・
こんな連休に、ここにくるような暇な棋士は、いないだろうと思っていたが・・・

いた。山本四段がいた。
「教えていただけますか。」という謙虚な言葉だったが
三局終わってみると、こちらが教えていただいたという結果だった。

この部屋に故村山九段がうろうろしていたころの話。
村山「一局将棋やろ・・」
ある奨励会員「いやーっ。ちょっと」
断ったからには、彼は、よっぽどの急用があったのだろうと私は思った。
しかし、信じられないことに、1時間たっても2時間たっても
同じ部屋にいる。
 
数ヶ月後・・・
その奨励会員は、この世界から去っていた。
神崎健二(c)