富岡七段 八段へ昇段

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たぶん富岡さんはもう忘れられているだろうが、はじめて対戦したのは東西奨励会合同旅行。
奨励会員によるトーナメント戦で各クラスに分けられていて、当時の奨励会幹事によって対戦が発表される。

「富岡三段対神崎二段」
段位については少しぐらいの誤差があるかもしれないが、そう呼ばれた時に
周囲から少しどよめきのようなものがあったことを覚えている。
自分で言うのもなんだけれども、好カードという意味だったのだ。

矢倉戦で、銀が▲4六と△6四にいるような形から、角金交換して私が攻めたのだが、受けまくられて攻めが切れてしまって残念ながら敗れた。
その時の奨励会旅行だったと思うが、浦野三段が「郷田5級と練習将棋を指したがびっくりするぐらいの将来性のある将棋だった」とか言ってたような気がする。
↑ものすごく前のことなので、間違えていたら、登場人物の方々ごめんなさい。

昨日の関西でのB2順位戦で、富岡七段が規定の勝ち星をあげられて八段に昇段された。
内容も、富岡七段らしい胸を張った姿が浮かんでくるような堂々とした内容だった。
どこかで、あと一勝とかは聞いていたので、終局後は真っ先に、感想戦を拝見に…。
しばらくして別室で感想戦を終えた、同じ大内一門の塚田九段の姿も。

富岡八段とは、残念ながら順位戦では一局も対戦の機会はないものの、他棋戦だけで6局も対戦している。これは私にとっては東西と分かれている棋士の中でも、とても多いほうだ。

富岡新八段、ご昇段おめでとうございます。
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