駒落と駒落定跡

週刊朝日<A Href=http://ad.fujitsu.com/event/syogi/ Target=_blank>第13回富士通杯達人戦</A>の、南九段―高橋九段戦東公平さんの観戦記を読む。

高橋九段が最近出された駒落の著書について紹介されていて、
「平手定跡がドンドンと進歩していく中、現役棋士は、大昔からの古来からの駒落定跡で指導しているのは不思議?」
といった内容のことが書かれていてた。

◎腰掛銀で▲1二歩と垂らす飛香落定跡で、右桂を使わない攻めは疑問(島八段)
◎四枚落ちの棒銀から▲1二歩と垂らす定跡ではなかなか1、2筋は破れない(故 灘九段)

奨励会員の香落ちなどは、古来から伝わる香損する攻め、現在感覚の居飛車穴熊、相振飛車など、とてもいろんな戦法が指されているようだ。
二枚落ちの定跡がやはりとても優秀で、飛香落、飛車落の定跡はかなり難しい。

泉七段がだいぶ以前に、将棋世界の付録に書いていた、香落の感覚で香を捨てて、右桂を素早く活用する飛香落の攻め方講座は、使う人は少ないものの、今までにも複数の指導先で指されたことがあり、とても優秀な下手の作戦だと私は実感している。

特に飛落ち以下の駒落定跡を進歩させるのには、棋士棋士が試験的に駒落で指せば良いと思うのだが、どうでしょうか?
Copyright (C) 2005 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>