「転載」の長所と短所

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水曜日には、ここに書く文章の自分の著作権表示のあとに
(ただし日本経済新聞社電子メディア局のみ転載可)
という一行を加えて一日に七、八回文章を書いてみた。

そしてそれは、向こうでは下に
(御厚意により神崎七段のサイトから転載させていただきました。)
という注釈を常につけていただいたみたいだ。
<A HREF=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/>神崎七段のサイト</A>
というふうに青い文字に、していただいてリンクも貼っていただいた。

たぶんそのせいだと推測しているのだが、当日はカウンターのスピードが数倍に上がったみたいだ。

だが、その青い文字をクリックしてここにやってきた人のほとんどは
(なんだ。さっき読んだのとほとんど同じことしか書いてないじゃぁないか。)
と失望をした人もいたのではないだろうか?
たとえ店に来る客が増えても、その新しくきた客が、並んでいる品物を見て同じに見えたのではつまらなくないだろうか?

今回のことについては、プラス面(日経のサイトに転載されるということによって「箔がつきましたね」というメールをいただいたりした)と、上に例をあげたようなマイナス面があるはず。

新聞社関係のかたや、ライターのかた、ほかのHP運営者のかた、その他の多くのかたに、ご感想やご意見を、ぜひメールにて聞かせていただければとても嬉しいです。

転載ではなくて「引用」という言葉もあったり、インターネットだけでなくて、それが将棋の雑誌や著書だったり「対局に関する記事」や「図面」や「棋譜」という問題まで広げていくとさらに難しくなってくる。

いろいろと結論の出なかったり基準のないことを考えすぎるより、あまり迷惑のかからないことは、試しにやってみるということも大事かも?
「情報」については、悪手の一歩手前がなかなかの好手だったりするので、どこまでならば迷惑がかからないかスレスレのところまで見極めて指さなければならなかったりするような気がする。
もしかしたら、いくつかの基準を作るために様子を見る一手も、時々指さなければならないのかもしれない。

王座戦五番勝負は終わったものの「NIKKEI NET 将棋王国」は一年後には、ほかのタイトル戦中継とは少し違った別の手筋の手を指されているような予感がしている。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki
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