名人戦第五局 途中経過

116510
夕方の連盟棋士室。
名人戦第5局 谷川ー丸山戦の検討中。
この△4二金引に対して▲4五に桂跳んで角を3七に打つ仕掛けはBSで解説中の羽生さんも先後どちらももって指されているはず。
(竜王戦挑決対佐藤・王将リーグ村山)

検討の相手は木下七段。後手の△3五歩に対して「次は▲7五歩だろう」と予想されて帰られた。
長沼六段、平藤五段らと仕掛けの前後を検討。
実際の進行も▲7五歩と進む。
引退されてはいるものの、時々この部屋に来られて棋譜ならべたり、人の解いている詰将棋を眺めたりされている木下先生は、引退されていても将棋の好きな棋士のベスト3に必ずはいっていると私は思う。

17時45分の段階で形勢は、先手谷川九段さしやすいという意見多し。
やはり、「先に桂馬を▲4五にさばいているのが大きいのかなぁ〜」と
平藤五段と話す。
確かに谷川さんの角換わりでは、桂を4五に早めにさばくという指しかたが圧倒的に多い。
この会話には、二重の意味があり、前回の平藤ー神崎戦では、やはり桂を早めに4五にさばく指しかたの応用で、後手の私がうまくやられているので、その将棋の感想戦も兼ねた会話ともなっている。

現在(18時半)夕食休憩中。
桂馬は4五にさばけてはいるものの、先手のもう一枚の桂馬は、後手の駒台の上。
検討するほうも、夕食休憩中。(つづく…)
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki