二枚落と飛車香落との間の手合い

320089
最近、駒落ち
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Sparta/8949/
の皆さんとおもに二枚落中心に指導対局をする機会あり。

私の師匠の灘が駒落将棋を奨励した道場を長年開いていたこともあり、私も駒落ち将棋は好きなほう。

灘道場では20級と8級は12級差だから二枚落というふうに他の道場とは違った独自の厳しい級だったが、、強くなったのがすぐわかるぐらい目盛りが小さかったので、いつも熱心に通ってドンドン昇級していたお客さんも多かった。

二枚落ちの終盤、の部分図下手が▲3六銀左と4七の銀を上がって▲3七金の詰めろをかけたところ。
<img src=http://k2rokudan.cool.ne.jp/img/16.jpg>
上手はノータイムで△4九銀。
指した瞬間、△2七銀が正着だったことに気がつく。
他面指しだったので、そしらぬ顔で、ほかの将棋も指す。
でも、下手のかたの様子がおかしい。どうやら、いきなり上手がタダのところに銀
を打ってきたので過度の信頼をしていただいて負けたと勘違いされたようだった。
実戦は▲4九同金△3七飛▲4八玉に△5七銀までで逆転。

ほかにも、そのかたの高い棋力ならばさほど難しくない上手玉が詰みの局面で(角落)、詰まないと勘違いされて別の王手を一手だけ指してから投了されたかたもいた。
申しわけなくなることが多かった。催眠術に近いものをかけてしまったのかもしれない。

先ほどの二枚落のかたに
「二枚落はいつも教えてもらう上手には、まあまあ卒業に近い状態なのですが、次の飛香落がなかなか大変なのですがどうしたらいいのでしょうか?」
という比較的よくされる質問で、ご相談を受けたので、
「いつもの上手のかたに断わってから、二枚落で4五の位を取らずに、定跡使わずというのでしばらく力をつけるという方法もあります。」
と答える(灘の受け売りだったのだが…)
(前にもどこかで書いたかも??)

本来なら、さっきの図面のようなお粗末な指導内容で、私がおしかりを受けてもおかしくないところなのだが、その答えを「なるほど」と採用していただけそうだったのが救い。
今後のご棋力の向上を心よりお祈りいたします。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki