手合い違い

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本日、ある店から少し離れたところで、口論を目撃。
「そのカバンの中見せて、何もしていないこと証明されたらよろしいではないですか? 」
「 いや、それはちょっと…」しっかりとカバンを抱きかかえている。
「レシートは捨てました。捨てたところは覚えています。」

それからしばらくいろいろと押し問答が続いて…
「レシート捨てたところはさっきは、覚えているとおっしゃったではないですか?」
「忘れました」
「それならもともとないのでしょう」
「いえあります」
「どっちにしても、レジのほうで記録が残っていますから、レシートが捨てていても捨てていなくても、レジを商品が通ったかどうかは調べればすぐにわかるような仕組みになっているんですよ」

この千日手模様? はさらに続いているみたい。
あきらかに手合い違い。しかも二枚落以上の手合い差。

この万引の現行犯を目撃された(だろうと思う)女性の当初よりとるべき戦法は恐らくふたとおり。
初手からあやまりまくって「できごころでした」と投了して反省の態度を見せるか、
大悪手の危険性もあるが、とにかく走って走って走りつづけて逃げるかのどちらか。
でもどう考えても前者しかなかったか…。
持久戦では形勢はますます不利になるいっぽう。

とにかく、最初の数手だけで、店員との手合違いは明らか。
でもそれがわからずに頑張る大局観の悪さにはあきれる。
もっとも,もともとかなり大局観が悪いから、こういうことになったのだろうけれども。
形勢不利の時に、すぐにばれるようなウソを続けて悪手に悪手を重ねて、ほんとうに店員をますます怒らせてしまってたから、今ごろは警察に突き出されているかもしれないなぁ〜。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki