角の筋

夜中で1980

昨日は、午後、王位戦第7局を勉強しに連盟へ。
検討以外にも、奨励会員と指している棋士も多い。
脇七段、神崎六段、神吉六段、藤原五段、山崎四段(開始順)

長沼六段と、検討していて思ったことがひとつ。

昨日の将棋は、谷川さんの66に打った角と、羽生さんの74に打った 角がどちらがよく、働くかという勝負。
74の角は63、74、56、83、72、36、45 、63(85に行く変化もあった)というような動きをしたが、58にいる先手玉と同じ筋にいるので 、働きがない場所に行っても、また働いてくる。逆に66の角は、32にいる玉を直接おびやかすことはできない。
誤解のないように付け加えると、66の角は84の歩をささえて、74の角は85の歩をささえている、どちらの歩がと金になりやすいかを比べると、66の角に軍配があがる 。
ふだん指している将棋でもどちらか一方の角だけが筋違いで駒組みをすると、
いつもとかなり違った感覚になり別のゲームみたいになるのではないか。
 昨日は、私の棋力が低いこともあって、検討していても、違和感を感じた。
 チェス盤の模様(チェック) は、角の筋に玉がいるかどうかを見るのには、
とても便利 で、チェスのことは、くわしく知らないのだが、なにか関係あるのかもしれない。
羽生さんのチェス好きと、その実力は有名だが、昨日の将棋を見て
チェスのような、最初から筋の違う角のあるゲームを連想したのは
果たして、私だけだろうか?
神崎健二(c)