里見倉敷藤花の女流名人獲得

本日は、東京連盟で銀河戦の対局の解説の収録を午後から。
その前後は、女流名人戦第3局の控室で戦況を見る。
午後2時頃の駒組みまでの手順は、大きな一局ということもあってか、早めに9八の香を上がったり、△9五歩と詰めたりで、とても慎重な駒組みのように思えた。
読売新聞大阪本社の顔なじみの山田博之記者の姿も見える。

夕方4時45分頃収録を終えて控室に行った時には先崎八段と飯島六段が検討していた。優勢の里見挑戦者が危ない指し方をしていて、清水名人にチャンスが訪れかけていた局面のようだ。
残り時間もなかった清水さんが攻め駒を見捨てて△2三銀と銀冠に組み直す順を逃して、女流名人位の交代。
感想戦。最終盤の両者の読み筋や形勢判断だけが知りたかったので、終わりの3分ほどだけ聞く。

桂の間では、なぜか関西奨励会からの遠征者たちもいて女流名人戦第4局の記録係の予定がなくなってしまったと嘆いていた。関西将棋会館での女流タイトル戦は久しぶりだったのだが、また、里見さんがタイトル保持者のうちにおこなわれることだろう。

指定を取っていた時間まで少し空き時間もあったので、記者会見も聞かせていただいた。とても多くの報道陣のいろんな質問に答える里見新名人(女流二冠)の姿は、女流棋士になりたての頃の中学生の頃とはまったく別人のような的確な受け答え。里見さんの地元の出雲を大事にする暖かさも感じられる内容だった。明日以降の各紙などの記事はどんな記事になるのだろうか?
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