自宅解説と短時間でのタイピング

竜王戦第2局。
対局の進行はもちろん、現地控室の棋士と自宅解説棋士とのコメントの使用頻度なども見ながらの本日の観戦。

竜王戦第1局の終わった翌日、終盤戦の変化で聞きたいところがあったので第1局の自宅解説だった阪口四段に少し変化などを教えてもらって意見交換。終盤戦のじっくり調べたいところについてはあっという間に過ぎ去ってしまう(結論を出そうとしている最中に指し手が進行してしまう)らしい。

確かに、対局現場の控室で調べていても、もう少しここを考えたいなぁという局面で、実戦のほうがドンドンと進行する。

本日の自宅解説者の中では、佐藤天五段が比較的速く、短めのコメントで先の展開を予想したコメントを次々とコメントしていたので、多く使用されていたみたいだった。
対局者の持時間が迫った終盤戦。
早見えして、しかも無駄な言葉を省いて速くタイピングできる棋士は、自宅解説棋士向きかもしれない。

9年ほど前に、まだネット中継などがほとんどないHP作りたての頃に、棋士が自宅で対局を解説できたりすればいいのになぁというようなことを考えたこともあった。
いざ実現してみて、大和証券杯も含めてほかの棋士の解説を読むたびに、これはテレビや解説会の会場とはまた違った難しさがあることを改めて実感する。

棋士の解説ではないが、本日の姫路での女流王位戦第4局をtwitterでコメントをつけていた「kobedigital」の記事の的確さと要所のとらえかた書きかたには、とてもビックリした。控室の棋士の風景や描写などがほぼ正確に予想できる。なかなかの傑作だったと思う。
たぶんこの記者がやられていた仕事なのだろうと想像している。
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