棋聖戦第3局の手将棋を見て・・

昨日は午後から関西将棋会館で、棋聖戦第3局と検討したり、モニターテレビで棋王戦谷川九段―橋本六段戦を観戦。

飛車二枚のほうと角二枚のほうとどちらを持ちたいかとか、どういうふうに指すか何度か奨励会員や棋士と考えてみたが、定跡から離れた将棋のせいか、よくわからなかったり、見解がコロコロと変わったりする。

棋聖の75銀から6筋交換の間の鈴木八段の角を2六に転換する構想や、左桂をさばく構想が素晴らしく、挑戦者ペースと思われた。
中終盤は、おもに阿部八段や平藤六段や小林裕六段(道場解説会解説者)らと検討。
いつもの思い切りの良い鈴木八段らしからぬ、ちぐはぐな指し方。

居玉の周囲に金銀を打ち始めて玉を移動してからの佐藤棋聖の指しかたは完璧だった。

20手ぐらいで、全く未知の局面の手将棋になるのだから、まだまだ「将棋」の中には、われわれが気がつかない指し方や戦法がまだまだたくさんあり、無限の広がりがあることを感じた一局だった。
Copyright (C) 2006 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>