これからと責任感

27日は、夕方東京より帰宅。

26日の棋士総会では、もっとも心配していたようなことにはならなかった。
既報のとおり、『毎日新聞社さんの意向や、契約金の提示を受けて可否を棋士が投票などの方法によって決める』という方向になった。
慎重といえば慎重、結論を先送りした感ももちろんある。

数字を示していただいた上で、各棋士が判断するという方向になったのだから、良かったのだろうか?
棋士総会が終わっても、いつ臨時総会が開かれるかもしれない。単なる数字以外のことや、今までのこと、これからのこともいろいろと深く考えたうえで、われわれは判断しなければいけないと思う。

たとえれば、2日目の朝になってから広げるはずの封じ手を、開封して見せてもらってから、指し手を選ぶといったような印象を持っている。

2日目の朝にならなくとも、1日目の夕方の時点でも、こういう変化の時はこういう指し手、別の変化の時はこの指し手…。
封じ手が開けられるまでにも、相手の立場に立って指し手を予想して、どういう方針で指すのか?
棋士があらかじめ深くよく考えておくことも大事なのではないかと思っている。皆で選ぶという責任。これからのことは今まで以上に、とても重大だと思う。

総会が終わって一段落なのではなくて、引き続いて、さらに深く考えたいと思う。
Copyright (C) 2006 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>