棋士総会前日夕方の理事会案

<A Href=http://blog.goo.ne.jp/kishi-akira/d/20060525 Target=_blank>渡辺竜王のブログ</A>を読んで、明日の総会に提案される予定の理事会案が連盟ホームページに出たことを初めて知る。

内容についてはほぼ私でも予想していたこととはいえ、その棋士総会の最重要議題に対する伝達方法について、疑問を感じる。
インターネットで情報を収集できる環境の棋士ばかりではなくて、明日の総会の場になって、初めてその内容を知る棋士も多いような気がする。
たとえば、棋士総会の前日は東西交流の対局を消化することが多く、本日も多くの棋士千駄ヶ谷で対局している。深夜までの対局を終えて、明日になってから理事会案を知るのだろうか?

理事会案を連盟ホームページに出すのならば、遅くとも一昨日か昨日までに、速達郵便で全会員に公平に届けてほしいと思う。
名人戦問題がおきてから、何度か速達でも郵便物も来ているが、もっとも速く正確に全会員が知り、総会の当日までにじっくりと考えたい内容が、前日夕方の直前発表、しかも一部の棋士だけが知るという状況では、バタバタしている感じだけを多くの人に与えるような印象を持った。

9日に、共催案が報道に出た時の周囲の関西棋士の反応について、発売されたばかりの近代将棋7月号にも池崎記者が書かれていた。
棋士内部でも全く審議していない深く練られていない案で、その時にも皆ビックリした。内部で共催ということについて各棋士が深く考えてみるとか、そういう前例のないことが可能かどうか、棋士どうしでも全く話し合われていなかった。

明日の棋士総会は議事の進行をする議長もとても大役だと思うが、議事の進行を誤れば、ほんとうに皆で智恵を絞って考えなければならないはずのことについて討議されない、焦点がぼけた会議になってしまわないだろうかと危惧している。
その危惧は杞憂に終わってほしいのだが…。

渡辺竜王は「明日がとても重要な一日」とブログ内に書かれていたが、全く同様に感じる。そしてまたほとんどの棋士も、各社の記者の方々も、いろいろと心配されているファンの方々も、皆そう思っていることだろうと思う。
                           【22時00分】
Copyright (C) 2006 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>