谷川九段王位に復位

370342
会議では、大事なことの報告や、会員からの疑問点や提案等も続き、かなり熱のこもった中身。内容については省略だが個人的には以前から主張していた些細なことのように見えて実は大事な件が承認されてかなり満足。

事務所の中央にはよくタイトル戦の進行が並べられているのだが
今日はなぜか、この間のA級順位戦の羽生ー佐藤戦が並べられているかのように見えた。
「あれ?どうして今日は別の将棋並べてるんやろ」
しばらくして、横に千日手棋譜を見つけて理解。
局面は、角交換後の△4三飛の局面。
内藤九段や小林九段や山本四段と検討。端の垂れ歩が大きく先手良しとのこと。
▲6六角と打つのが急所ということでその後を検討するが、実戦の進行は▲8五銀だった。
その後淡路九段や木下七段や浦野七段等も調べるがやはり先手良しとのこと。

最後に指し手があまりこなくなったのは、先手が▲5三歩と垂らした局面。
多くの棋士は帰ったりしていなくなっている。木下七段と浦野七段と岩根1級のみ。
私は、△6二金上がるとかで難しいと思っていた。
木下七段説によるとそこで
「▲3三桂不成(好手)△8一飛▲2一桂成はどうか」とのことで、皆も同意。
やむを得ずの△4五銀では、5二にと金を作らせるよりなく、手順に銀と香が取れては、さすがに一方的ではとの声多くなり、木下七段も帰ってしまった。

どうして、羽生さんは千日手指し直し局にて、自分が指して逆を持って勝ったことのある将棋(佐藤さんとのA級順位戦と60手目まで同じ進行)将棋を選んだのだろうか?
そういう疑問点を浦野七段と話す。ほかにもそのことについて触れた棋士もいたが謎が多い。

この端歩を突き越してから、穴熊に囲う指し方は長沼六段が早くから指していて、ほかにも鈴木七段によっても指されたりもしているが、タイトル戦でも指されたことによって流行するかもしれない。

まもなく終局。道場課の職員の方の話によると、天気が良くなかったけれども多くの人が解説会に訪れたという。

羽生さんと谷川さんとのタイトル戦だったのにもかかわらず
やはり本日も佐藤棋聖.王将の影というものが見えた内容だったと強く感じた。

さらに、来月から始まる羽生三冠と佐藤二冠との王座戦でも
角換わりの同型とか、端歩を突き越しての振飛車穴熊とかが登場するのだろうか?
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki