味の悪さを補う以上のプラス

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近代将棋社より毎月送付していただいている近代将棋10月号を読む。

いろいろと読んだが、巻末のこくぶさんのパロディーのからくり人形
 光速君と早起き君には大爆笑。めちゃくちゃ面白かった。
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銀河戦の行方ー藤井戦の記事も読む。椎名龍一さんの観戦記中
「1対1の研究会等の問題点のひとつ」として
公式戦でも対戦することもある味の悪さということが書かれている。
ふだん棋士が感じていることが活字になったなぁと感じる。

このことは、もちろん私も以前より少しずつ感じている問題。
関西の棋士数は関東の3分の1〜4分の1。
だから、関東に所属する棋士よりさらに関西に所属する棋士のほうがさらにそういうケースが多い。

相撲では本場所でも対戦するかもしれないほかの部屋の相手とも何番もぶつかり稽古をする。
稽古の時に一生懸命力を入れて取り組み、その勝ち負けにかかわらず反省点を改良して本番に臨んだ人のほうが、本番で対戦したときに勝つのは自然な姿だとは思う。

部分的な味の悪さより、稽古をした人両方が技術等を向上できれば、トータルで考えたらプラスになる。

だから、公式戦で対戦する可能性があってもなお、時々研究会等で練習将棋を指すことはとても大事なことだとは思う。
棋士(奨励会員も…)それぞれ自分の考え方や、勉強方法については、個性があったり違ったりするのが当然なので、↑に書いた考えと違うという人もたぶん多いとは思う。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki