携帯電話<10円玉

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いくつかの用が重なって連盟に行く。
明日は、何かの検査で確か全館閉館とあって、皆とても、いそがしそうだった。

エレベーターで1階から3階に行く途中、ひとりのメガネの少年が2階の道場から乗り込んでくる。たぶん中学生か小学校高学年。
「これは上に行くけれども…」と教えてあげたのだが、
生意気そうに、
「はい。上でいいんです。携帯電話で電話かけるのが目的なので…」
そして、何をはじめたかというと、3階のエレベーターの前で、携帯電話を取り出して電話を始めた。
恐らく2階でも同じようなバカなことをして、対局相手にしかられたのだろうと思う。
すぐに、1階か外に出て電話をするように、注意はしたが、そういうマナーについての頭が悪そうだったので、たぶんまた同じようなバカなことをするのに違いない。
2階の道場内でまずいことが、3階の事務所の横の廊下で電話を始めればもっと悪いということがまったく判らないようだった。
このように相手や周囲の立場にたって考えるということができない人は、最近は大人でも、とても多いような気がする。

この関西将棋会館はふだんは、3階より上の階は、関係者以外立ち入り禁止。
そして、4階と5階については、(特に5階には)
「携帯電話の使用を禁止しています。理事会」という張り紙も張られている。

電話が目的ならば、2階にも1階にも公衆電話が置かれているので、それを使ってこと足りるはず。

携帯電話を持たせて、子供を将棋道場に行かせる父兄の皆様へお願いいたします。
対局中の子供に電話をかけるのは、その対局相手にとっても、周囲のお客さんにとっても大変失礼です。
なるべく、代わりにテレホンカードか10円玉を持たせて、公衆電話より、家に電話するように、教育していただければ幸いです。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki