上手を信じ過ぎてはいけないですよ〜

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図面だけ用意していたのに、昨日の夜は早く寝てしまった。(^^;

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△上手6二玉までの局面

最近の指導対局(六面指し)の時のこと。
指導対局感想戦が終わって駒を片付けてから
「先生、▲4五歩と仕掛ける手はあったんですよね?」
となかなかいい質問をされる。
片づけてた駒をまた出して上の図の盤面並べる。
「この局面のことですよね?」
「わざと上手がスキを作ってるのかと思って、かえって用心してしまって仕掛けませんでしたが…」
「そう思った時は、上手が悪い手を指しているのだからとがめてやるぐらいの気持ちで、仕掛けたほうがいいですよ。具体的には、▲4五歩△3二金に▲1二歩(この手が急所)としておくのも手筋。」
ほかにも、△3二金に▲4四歩△同銀右▲1四歩△同歩▲1三歩という指しかたもある。
「仕掛ける手がありそうと思ったら、攻めてみる。そういう姿勢は大事です。そういうふうに、上手の手を疑ってかかるという考えのほうが、強くなります。」
そうすると横で別の手合で指してた人が、その飛香落のかたに言う。
「あんたは、ワシと指してたらすぐに攻めてくるやないか〜(笑)」
指導対局していて、ふだんはもっと伸び伸びと指しておられるのだろうなぁと思うことは多い。

ここから有利にするには、仕掛けるだけ仕掛けておいて、それから▲6八金から▲6九玉と囲うとか、▲3六歩から右桂を活用するとか、銀を繰り出すとかがさらに必要。
でも、このような質問をされるということは、上手の駒組みの順番にかかわらず、必ず同じ形に組もうという段階より、
さらに一歩進んで、決まった形に組む途中でもチャンスがあれば攻めて行くという進歩の過程という気がした。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki