秋分の彼岸の夜に見た不思議な夢

184407
二日前より少し枕の向きを変えて寝ている。
そのせいだろうか?
昨晩は、めったに見ないような夢を見た。

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井上八段の家に遊びに行っていた。
でも、階段状のアパートのようなところに住んでいたから、もしかしたら井上四段
神崎三段というころのことなのかもしれない。

「師匠から何回も電話かかってきてましたで〜」
「そろそろ返事しといたほうがええんとちゃいまっか〜」

メモにあった番号に電話してみた。
その電話に出たのは、お手伝いさんのような方だった。
「はい七條です。灘先生なら何日か前よりうちに泊まっておられますよ」
なぜか、大詰将棋作家の社長さんのおうちからの電話のようだった。

捜してもらった末、ようやく師匠と電話で話す。
何かまた叱られるのかなぁ〜カツを入れられるのかなぁ〜と思っていたら
予想もしなかったことを言われた。

「今度の順位戦、降級のかかった勝負を若手の○○と指すんや。
後手番で、銀矢倉か袖飛車にしようかと思てんのや。けれども、皆研究されてしもて困ってんのや」
こいう弱音は、初めて聞いた。

一見大胆で、おおざっぱに見えた師匠だが、細心で新しいものや合理的な面もあった。居飛車穴熊が、はやり始めた時も、「見よう見真似や」と言いながら採用してみて快勝していたのでビックリしたこともあった。

「先生、平成の最近の流行りの、横歩取らせる将棋で横歩取らせてから、△3三に角を上がり、五筋の位を取る指しかたなんかは、手将棋の乱戦で手数も短くて、なかなか…」
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と…説明している途中に夢は終わってしまった。 残念。
あの夢の続きの大事な一局はどうだったかなぁ〜。

でも、決して師匠が自分のことを相談するための電話でなかったことは、私自身が一番身にしみて良くわかっているつもり。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki