道場について…

130120
名人戦の話、観戦記についての話、土曜日におこなわれていた対局の話等
いろいろと書いてみたいこと多い。
でも…

けいじばんを見ると、駒落ち上手さんの通われていた道場、本町将棋クラブが閉店されたとのことらしい。ビル管理会社の契約問題が原因とのこと。
ここの文章でも少し書いたこともあるかもしれないが、私達が奨励会のころ、毎日新聞社社会部主催の若アユ選抜戦の対局場として、おじゃましたのが最初。
それ以降も、将棋道場を研究会の場所としてご提供していただいて、奨励会員の研究会も主催していただいたりした。

誰が棋士で誰が奨励会員だったかははっきりとは覚えていないが、参加者は、福崎、南、神吉、浦野、阿部、有森…(ほかにも多数、段位等敬称略しつれい)
ほぼ同じ時期に奨励会に在籍したメンバーで、場所を貸していただいただけではなく、粗品や、賞や、飲み物から、おやつに至るまで提供していただいたことは
今も忘れずに、とても感謝している。
私は別の件でも私はお世話になったこともあり…。

顧客の高齢化は、どこの道場でも問題になっているみたいだ。
各地の道場に関する話でも、景気のいい話はとても少ない。

道場経営に力を入れてくださっている方々に対する連盟というもののあり方、
道場を持っている棋士や、今まで道場を長く続けてこられている棋士を連盟がもっと高く評価するということ、そういうことが、連盟内部の棋士の間でも、もっとたくさん話し合われて、現状を認識して、それぞれの立場で努力することは、必要だと思う。
1ヶ月前の棋士総会でもそういうことも、もっともっと話し合われてもよかったのではないか…

私も道場を持っていない棋士のひとりなのだが、私が奨励会員の頃に比べて
師匠の道場の店番等を手伝った経験や、ファンの声をあまり聞くことが少ないまま
棋士になったり、現在奨励会に在籍している後輩がドンドンと多くなっている。

世の中の移り変わりと言ってしまったらそれまでだが、そういういろいろな状況やこれからどのようになっていくかについては、かなり危機感を感じてはいる。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki