昨日のできごと

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ここ2、3日は昼間にここを更新しているので、昨日の金曜の昼の話。

連盟へ行く。2階道場では、どうやらあわただしい空気。
名人戦最終局の解説者の代打をさがしている模様。
ほかの棋士になかなか連絡が取れなかったのか、それともいつもウロウロしていて手っ取り早いので依頼されたのか…。
その両方かもしれない。

勝ったほうが名人位という大一番。もちろん即、引き受けさせていただく。
どっちにしてもその頃は、その一局に注目しているのだから。
お客さんの前で勉強するのも決して悪くない。
ほかのタイトル戦やA級の最終局とかは、解説したことはあるが、名人戦を連盟で解説させていただくのは、はじめて。
それだけ段位的にも中堅棋士になったということか(苦笑)

棋士室では、藤原ー伊藤戦の20秒将棋。居玉の藤井システムだったほうが、奇跡の脱出で入玉を果たすという、関西将棋らしい長手数の泥試合。
局面の焦点は、駒をたくさん持っている、イビ穴だったほうが入玉を果たすかどうか。ギャラリーの注目は高まり盛り上がる。

対局室の増田ー山粼(新人王)の同門の一戦を見る。後手の山粼四段がものすごく早く端歩を付き増田四段がそれを無視、するとすかさず山粼四段が突き越すという意地の張り合い。まだ駒組みの段階だが、両者の個性が出ているなぁと思う。
観戦記者も来られていたので赤旗紙に掲載される予定。

名人戦に関連したある局面の話を盤を前にして、ある高段棋士と話していた。
「たぶんこうだろう」とか「これはこういう結論なのだろう」とか推測での話や、
お互いの練習将棋での経験の話とか意見交換をしていた。

しばらくして竜王戦1組決勝を中村さんと対局中の、当の谷川さんが少し姿を見せた。
神「今こういう局面でこうすればどうかという話、してたんですけれどねぇ〜」
さすがに対局中ということもあって、軍の機密は本人からは聞けなかったが、
<対局中でなかっても聞けるはずないけど…(笑)>
さすがに本人も苦笑されていた。

でもたぶん名人戦最終局は、この局面にはまず間違いなくならないだろうなぁ。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki