筋のとおった見物記者の意見

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最近といっても少し前、週刊将棋田辺忠幸さんの見物記者のよもやま話を読んで
思い出したこと…。

記録係5回目ぐらいの中学生、神崎7級は記録した棋譜を写していた。

76歩
26歩
25歩
78金
24歩
同 飛
同 歩
34飛

    34歩
    84歩
    32金
    同 歩
    86歩
    同 飛
    33角

隣で対局中の(故)板谷進八段に
「うつす時は76歩 34歩とうつさなければ記録係してても勉強にならない。」
と優しく指摘された。
それからン十年、記録係したり、棋譜うつしたりしたことは何度もあるが
棋譜を写す時には 必ず実際の進行どおりに写している。

そういえば、記録係が指し手を伝えに対局者を呼びにいくのはおかしいのでは…
という田辺さんのいつもの説について
今年の棋士総会でも、原田大先生も、ご支持されて質問されていた。
反対意見がなかったのにもかかわらず、ほかに意見を求めるわけでも、以後改めるということが決まったわけでもなく、せっかくの会長ご経験者の提案を無視したことについては、おおいに不満だけど…。

田辺さんご本人は頑固じいさんと謙遜されているみたいだが、
おっしゃることは、一本筋が通っていると思う。

私も、対局中の対局者が席をはずしている時に、記録係が指し手を伝えに行くのはいつも見かけている風景だが、助言に等しいおかしい風習だと思っている。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki