阪田三吉杯将棋大会 中

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(下よりの続き)
審判長以外にも、審判の棋士がほかにも4人も居たはずなのに、どうも姿が見えない。どうやら、関係者控え室で、談笑しているようだ。
ほとんどが私の後輩の棋士たち。
今日は何をするためにここに来ているのか、まるで分かっていないようだ。
誰に言われなくとも、自分の判断で、定期的に来るだろうと待っていたのだが、なかなか来ない。
色紙を書いたり、主催側の方といろいろと話をされていて忙しい審判長を補佐するための審判なのに、本日の審判団はだらしないと感じた。
しょうがないので、時々会場に様子見に来るように伝える。

将棋大会ひとつおこなうには、主催者、連盟関係者の入念な準備が必要。
特に本日のような大きな大会ともなると、多くの堺市の多方面の関係者と、連盟関係者や手伝いの奨励会員が、手合いカードを持って右へ左へと、走りまわっているという状況。
大会の審判という仕事に依頼されて来ている以上、会場を見渡せる場所に少しでも多くいて、ファンがどんな雰囲気で将棋を指しているか見たり、また時にはファンの生の声を聞くということは、これからの棋士にとっても、連盟にとっても、ますますと重要となっていくことと思う。
(さらにつづく予定…)

Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki