名人戦は2-1と谷川九段リード

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あれ? カウンターがいっぱい進んでいるので少し驚き。

午前中の早い時間、名人戦千日手を知る。

午後、連盟に出かける。
指し直し局は、まだまだ持ち時間がたくさんあるのだが、かなりの急戦。
早くも大決戦。
銀桂交換でと金が出来ている。
棋士室では長沼六段が毎日新聞社の連絡係(新聞社にて図面や記事の間違いがないかどうか確認する係)の奨励会員と研究していた。

その休憩中の奨励会員が新聞社に仕事のため戻っていった。
「形勢はどう?」
長「連絡係の説では後手がいいようです」
私にはものすごくいい勝負に見えた。
神「では、飛車の逃げ場所を6九にして、角成った時に歩を垂らすと…?」
長「歩突きの王手はしないんですか?」
神「保留したほうがトクな変化もあるので…」

指し手の情報はいる。
飛車を逃げた場所は6九で、歩も垂らしていた。

神「今日の谷川さんはなかなか手が見えている」
何人か「えーっなんで?」
神「なぜならば私の読み筋と同じように指されているから…」
ネタとしては、何回も使っているギャグだが、結構受けがいいので、時々検討を盛り上げるために使う戦法(笑)
決して本心からそう思ってはいなくて、自分の予想が当たって喜んでいるのを間接的に表現しているのだけど(笑)

先手の谷川九段の有利な局面で夕食休憩。
数人の棋士ほかでこちらも夕食に…。
少しくだけた話、ホームページの話、建設的な話等が延々と続く。
時計を時々見るともう再開されて少し経つ(ソワソワ)

少し気になってきたので、この人だけは必ずIモードの携帯をいつも持っているという棋士にお願いして、名人戦情報を毎日新聞のサービスで見てもらう。
(カンのいい人は誰のことかすぐにわかるかな?)

予想以上に短手数の、指し直しとは思えない終局。谷川九段の快勝だった。
夕食の勘定は、先輩持ち。どうもごちそうさまでした。

昨年の名人戦で見せたような、独特の粘っこい手が本日の名人の指し手からは
あまり見られなかったのが少し気になる。
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