名人戦第2局は注目の局面で封じ手に…

96263
「丸山ー谷川戦の名人戦はどうなってる?」
「今、▲1六飛に△3六歩と打った局面で封じ手。」
たとえ名人戦を見ていなくとも、この会話だけで、図面が並べられるプロ棋士はかなりの数にのぼると思う。
少しでもこの戦法を指す棋士なら、とても関心のある局面だからだ。
もしかしたら、熱心な研究家のアマとか、似たような局面を取材したことのある
一部の観戦記者にも、そういう人もいるかもしれない。

全日本プロトーナメントの準決勝、決勝五番勝負を中心に、最近立て続けに、この先手の玉が6八にいる、中座流8五飛対策が何局も指されている。

以下は推測↓
谷川九段も、森内八段も先手、後手どっちを持っても指してみるということは、
どっちを持ってもかなり戦えると感じていて、さらに、何局指してもはっきりとした結論が出ない将棋と感じているということだと思う。
少し話それるが、全日プロの最終局もこれに似た局面かもしれない。

ヨミの量と質以外に役に立つことといえば、事前の研究と、似たような将棋を指した経験。

この誰もが理解度(青野九段が週将の名人戦予想の対談で使っていた言葉を使わせていただきます→あしからず)が高くはないであろうこの85飛戦法を
理解度の高い棋士の丸山名人と谷川九段が意地を賭けて戦うのには、もっともふさわしい局面。
ほんとうに、2日目も朝から目が離せない。

注:
理解度の高くない棋士→先後、どっちを持っても負けてしまう。
理解度の高い棋士→どっちを持っても勝つということをやってのける。

封じ手の予想 ▲3六同飛
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki