竜王戦の対局 …etc…

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対内藤九段。昇級決定戦という名前はつくものの、一回負けてるのですでに竜王戦の本戦トーナメントへの可能性はない。しかも、いっぱい(6か7ぐらい)勝たなければ3組への昇級まで届かない。
先手でひねり飛車を誘う指しかた。変な駒組みをしたため、先手の得がなくなり
手詰まり模様に。
一瞬のスキが生じたので仕掛けることに成功して、まずまずの戦果。

その頃隣で行われていた、棋聖戦の谷川ー深浦戦終わる。
谷川九段が角換わりの先手で負けたのを久しぶりに見たような気がする。
紳士的な感想戦で、こちらの対局が、夕食休憩後再開されるとほぼ同時に感想戦が終わった。詳しくは、永松健さんの観戦記で、サンケイ新聞紙上にて…

形勢有利だったが、そこから疑問手重ねて混戦に。
接近戦で、金銀をたくさん打つ指しかたをしたら、内藤先生に
「多数決でねぇ〜」とつぶやかれて、その言葉のユーモアのセンスの良さに
対局中で残り5分にもかかわらず笑いそうになってしまう。

最後は1分将棋になりフラフラになりながら辛勝。

短めの感想戦後、隣の部屋の桐山九段ー塚田九段戦(竜王戦)の感想戦聞きに行く。
終局直後のまだ緊迫した空気だったのに、やってしまった…。
「ハックショ―ン」大きなくしゃみ。
桐山先生、塚田さん、ごめんなさい。

相掛かりで、桐山先生の塚田スペシャル顔負けの大胆な仕掛け。
しかも居玉で仕掛けた後に、自玉を一手動かして、手を渡している。
このような手将棋は、私などにはとても真似できないが、桐山先生の細かい
手作りは天下一品。
最後は快勝されたのだが、この積極的に「超」がつく、若々しい指し方はすごいと思った。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki