小林四段の長い一日

72663
夜より連盟。
C級2組最終戦

*注意*
状況等について興味のある方は、雑誌等のC2の星取り表置いて読んで下さい。
なお、この文章は、毎日新聞社週刊将棋将棋世界、等の報道機関に先だって
独自の判断で書いております。
なお、上記報道機関、毎日紙夕刊C2の観戦記欄等も、ぜひともよろしく。

午後9時すぎ、早々と小林裕四段投了。勝った野田五段も大きな4勝目。
感想は会話のみ。一番手から四番手に…。
東京の毎日記者から電話。その将棋の棋譜を送るように依頼される。
FAXの調子悪く、3度失敗。
最終的には、電話で夕休後の指し手を伝える。
代わりに東京の昇級に関係する棋譜3局を送ってもらう。

野月ー渡辺戦→どちらもあまり玉囲わず、正面衝突のすごい将棋で形勢不明。
飯塚ー武市戦→飯塚五段指しやすいという評判
中座ー川上戦→川上五段の大胆な作戦。まだまだこれからの形勢。

一度いなくなったはずの小林四段がまた現れていて、ソワソワしている。
上記3局のうち、一局でも右側の対局者が勝てば、昇級なのだから当然。
小林君と親しい矢倉五段がその逆を持って、冷やかしたりしている。

約2時間後…
他の結果によっては昇級の可能性のあった長沼六段、藤原六段に負け。
その少し前に、飯塚五段勝。(昇級者ひとり目決定)

さらにその30分後、結果がはいる。
野月五段勝(昇級者ふたり目決定)
川上五段勝(昇級者さんにん目小林四段に決定) とのこと。

Faxで棋譜送ってもらいたいという希望あり、週刊将棋の取材の野間四段に電話してもらって送ってもらうことに…。
事務所の鍵は、先ほどより私が持っていたので、
「自分で事務所のFaxの前で待ってたら…」と言って小林四段(半分五段?)にあずける。

感想戦終えた、長沼六段降りてくる。
結果見て、部屋にいた十数人の人がビックリするような大声で
「あー良かったあー」
自分がもし勝ってても、上がれなかったということを強調したかったようだ。
結果的には、2年連続次点となった増田四段(7-3)と二人であの将棋勝ってればとか
この結果がこうだったら…とか、意気投合して話している。

ピーというFAXの音が鳴り、上記の結果が世界じゅうで一番知りたい人の手によって確認される。
小林五段(仮・本当は4/1付)は矢倉五段はじめ数人で、お祝いへとどこかへと消えて行った。
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